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「タイ古式マッサージにはさまざまな種類がある」という言葉を耳にしたことがある方は少なくないでしょう。タイ古式マッサージには数多くの流派や種類が存在し、それぞれのスクールが独自の進化を遂げています。

今回は、特にその源流とされるいくつかのタイ古式マッサージの種類について紹介します。

タイ古式マッサージの分類

まずは、教育の観点からタイ古式マッサージを分類します。それによると、「治療系のラーチャサムナック」及び「リラクゼーション系のチャロイサック」の2つの大きな流派に分けることが可能です。

「ラーチャサムナック」はタイ伝統医療学校で、「チャロイサック」は文部省認定学校で教えられています。

さらに、スタイル別に分類すると、「ラーチャサムナック」はタイ王宮スタイル(ロイヤルマッサージ)、「チャロイサック」はワットポースタイルやチェンマイスタイルなどとなります。ここからさらに新しいスタイルとして、ピシェットスタイル、スコータイスタイル、ジャップセンスタイル等が生まれています。

タイ王宮スタイル(ロイヤルマッサージ)

主に王族への施術として行われ、医療系マッサージとして発展してきました。施術者は施術を受ける者の下に位置し、作法や礼儀、姿勢などが重視されます。例えば、患者の上に跨いだり、足で踏みつけたりすることは禁止されています。指圧が主な施術方法で、手根を使った方法やストレッチ等はありません。日本でこのスタイルを提供している施設はまだ少ないです。

バンコクスタイル(ワットポースタイル)

庶民に広く普及したタイ古式マッサージの一つで、1991年にワットポー伝統医学学校のプリーダ理事長らと18人の講師が開発しました。そのわかりやすさと簡潔さにより、海外からの観光客にも大変人気があります。タイ伝統医学の影響が強く、日本の指圧に近いとも言われています。

チェンマイスタイル

1957年から1961年にかけてワットポーの伝統医学校で研修を受け、その後教える立場となったシントンチャイチャカン氏がチェンマイで開いたシワカ・コマラパタイ伝統医学校(オールドメディシン)で教えた方法がこのスタイルの起源です。シントン氏の故郷であるランナー地方の技術が多く取り入れられており、ここで学んだ生徒たちがITM、ロイクロ、ニマンヘミン等の学校を開いています。

バンコクスタイルとチェンマイスタイルの違いを問われると、一般的にはストレッチの多少が指摘されますが、主要な違いは「技の種類」にあります。簡潔に整理されたバンコクスタイルに対し、チェンマイスタイルではランナー地方の技術が多く取り入れられ、そのため技の数が多いのが特徴です。

その他のタイ古式マッサージの種類

タイ厚生省スタイル

1985年にタイマッサージ復興プロジェクトが始まり、このスタイルはタイ厚生省により広められました。現在では、厚生省・文部省・労働省などの複数の大学が協力して標準化と普及活動が行われています。施術の特徴は、母指を使って体のエナジーラインに沿って施術することで、覚えやすく簡潔であるとされています。

スコータイスタイル

スコータイ出身のカンタノー氏が広めたスタイルで、彼は2006年以降東京都内の大手スクールで講師を務めました。彼のスタイルはテレビ出演でも披露され、施術は「メスを持たない手術」とも称されるほど深く、激痛を伴いますが、その痛みは数分後には消えてしまうとされています。

当店では、「ワンディースタイル」として、主にバンコクスタイルを元にしたスタイルとして提供しております。

スタッフの技術向上のためにも定期的に研修を実施し、より良いタイ古式マッサージを提供するよう努めています。ぜひ、この機会にご体験ください。

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