記事内容が古くなっているものもございます。予めご了承ください。

タイ古式マッサージを受ける中で気づくことがあります。それは、お店によってその施術方法が異なるという事実です。特にバンコクで名高いマッサージ街、スリウォンのお店を訪れると、タイ古式マッサージの基本である「足から始める」の部分を除けば、それぞれのマッサージの進行手順、ストレッチの入れ方、あるいは施術者の立ち位置など、微妙に違いが見受けられます。

この違いは、タイ古式マッサージにいくつかの流派が存在することに起因します。その中でも主要な2つの流派、すなわち「バンコク式」と「チェンマイ式」があります。今回は、これら二つの流派の特徴や違いについて、初心者でも理解しやすいように説明いたします。

  1. ストレッチの多さ:チェンマイ式ではストレッチが多いと一般的に言われています。ただし、バンコク式でも様々なアレンジが加えられており、現在ではそれほど差はないと考えられています。
  2. 厳格性:バンコク式は、王族専用のロイヤルマッサージの伝統を受け継ぎ、その技術を厳格に伝承してきた流派と言われています。
  3. 技の数と質:バンコク式の技は約100種類とされていますが、一方でチェンマイ式では約200種類の技が存在します。少数の技を深く極めるのか、多くの技を用いて補うのか、そのアプローチの違いが見受けられます。
  4. エナジーラインの考え方:マッサージを行うエネルギーラインについて、腕の部分ではバンコク式は2本のエネルギーラインを考えるのに対し、チェンマイ式は1本とします。また、足のエネルギーラインの数はどちらも同じですが、外側のエネルギーラインには違いがあります。
  5. 血止めの方法:付け根の血止めについては、バンコク式は片足ずつ行うのに対し、チェンマイ式は両付け根を同時に行います。

これら以外にも、バンコク式とチェンマイ式の間には様々な違いが存在します。また、これら二つの流派をミックスしているお店も多く存在します。

タイ古式マッサージ好きの私は、タイに滞在中は毎日このマッサージを受けます。これまで最も訪れたのはスリウォンマッサージ街の「キングスボディ」ですが、この街のお店には全て訪れたことがあります。それぞれの店舗で施術の流れは違いますが、その違いを楽しむことも一つの醍醐味と言えます。

最後に、タイ古式マッサージの基本的な施術時間は2時間とされています。1時間で全身をしっかりとほぐすには時間が足りないため、可能であれば100分以上のコースをおすすめします。特に、スリウォンのマッサージ街では、2時間500バーツ(約1500円)前後で施術を受けることができます。もしタイを訪れた際は、ぜひ2時間コースを体験してみてください。

Tags:

カテゴリー